フィリップ・カモワン

フィリップ・カモワンという人物は、
現在でも数多くの占い師が使用している
「カモワン・タロット」の発案者です。

マルセイユに所在する、伝統的なカードメーカーの
後継者として生まれた事でも知られています。

幼い頃からタロットに関しての伝統を引き継ぎ、
多くの事を学んでいきました。

14歳くらいからは本格的なタロットの研究に入り込み、
宗教面や象徴の体系について学習を重ねていきます。

様々な知識を習得していく中で、
26歳の時に祖父が亡くなった事をきっかけにして、
この家系のタロットを受け継ぐのは天命だと悟る事となります。

学業にも打ち込み、数学や心理学そして12カ国語という語学の
習得をしたという野心家でもあるのが特徴です。

学業修了後にはタロットの起源を研究する旅を行い、
まだ発掘されていないようなタロットの秘教体系などを探していきました。

そしてパリの土地で映画監督のアレハンドロ・ホドロフスキーという人物と出会い、
この事がフィリップ・カモワンのタロットに大きな影響を与える事になるのです。

ホドロフスキーはマルセイユタロットのコレクターでもあり、
長年において研究していた人物でした。

彼と共同でタロットの伝統を復刻させる事を目指し、
協力を重ねながら復元作業に入るのです。

そうして1998年に完成したのが「カモワン・タロット」で、
長年の伝統を大事にしながらも新しいスタイルのタロットとして
蘇らせたのがフィリップ・カモワンとなっています。