お祓いとは罪や穢れ、災厄などの不浄を取り除くことを目的とした神事の一つです。日本で古くから行われているお祓いにはいくつかの種類に分かれていて、それぞれ目的が異なります。いくつかあるお祓いの中でも日常で目に付きやすいのが家払いです。家払いとは文字通り安全に暮らすために、入居前に家が背負っている邪気や霊を取り除くお祓いになります。そのほか、家の建設で安全に作業ができるように穢れを払う地鎮祭、感謝の意味を込めて行う上棟祭も家払いの一つです。仏教の世界では人生で3回災厄が降りかかりやすい時期があると考えられています。厄年は男性と女性で年齢が異なりますが、神社などで厄払いを受けることで取り除くことが可能です。厄年は必ずしも自分に災厄が降りかかるとは限りません。本人には全く影響がなく、家族や周囲の人間に悪いことが起きることもあります。自分に関係はないと慢心をせずに、厄年の3年間はできる限り厄払いを受けなくてはいけません。そのほか、和式スタイルでの結婚式を行う、所謂神前式でもお祓いを行うことがあります。神前式のお祓いは邪気を払うのではなく、神聖な儀式を行う前に新郎、新婦や出席者の身を清めることが目的です。