祈祷とは自分が願う結果が得られるように、神仏に対してお祈りを行う儀式を指します。祈祷というと主に神社をイメージされる方は多いですが、お寺でも祈祷は行われており神頼み・仏頼みという言葉を聞くことは多いです。このように神仏ともに自分の願いを伝え、その加護が受けられるように祈る行為を指しますが、仏教における浄土真宗の場合宗教上の考えから祈祷という行為は行われていません。
では祈願とはどのような違いがあるのかというと、ともに神仏の力を借りて願いを成就したいという基本は同じですが、そこに神職や僧侶が関わってくるかで違いが出てきます。祈祷の場合神道ならば神主や祈祷師、仏教の場合は僧侶が行うのに対し、祈願は誰の手を借りることなく自分で自らに神様に直接お願いを行う行為となります。
では実際に神社やお寺で行われている祈祷にはどのような種類があるのかというと、厄払いや厄除けから出産前の妊婦さんが子供が無事に産まれるように祈願する安産祈願、神社では男児ならば生後32日後、女児なら33日後に母方から贈られた晴れ着を着て参拝する初宮詣でや初宮参りがあり、子供の今後の成長や健康を祈願するといった種類があり、同じような目的で七五三なども行われます。