言霊とは、古代日本で言葉に宿っている不思議な力のことです。1300年前に編纂された「古事記」や「万葉集」にも取り上げられています。言葉には神秘的な能力があると古くから考えられており、言葉に発したことが現実となるということです。
例えば、神社でのお祓いや祈祷のおりに、神主さんが言う「祝詞」もこの言霊の力を借りたものです。結婚式では、縁が切られるような縁起の悪い言葉を使うことを避けるのも、この力を信じるところから起因しています。
言霊には、スピリチュアルな力があり、海外でもポジティブな言葉を使うと幸福になると勧められることがあります。言葉に発することで現実となることは、経験としてあることだと考えます。夢や目標に近づくために常に言葉に出して努力したという話は有名人の苦労話でもよくあることです。自分には無理だとあきらめてしまっていては、心がネガティブになり実現の可能性を自ら低くしていることになります。
最近プロ野球に入った芸能人の名台詞「やればできる」も言葉によって脳を活性化させ、積極的な活動や行動ができる人間の内なる神秘的な力と考えられます。願いが叶ったり人間関係がよくなったり健康的になったりと、言霊の力は確かにあると言えます。