[鏡 リュウジ・タロット占い情報館]
天使の事典―バビロニアから現代まで
天使に関する読み物 |
本書は、世界各国の天使と天使に関係する事項が集めてある天使の事典である。天使に関する図版が多くあり、その図版を見ているだけでも面白いのだが、この事典を事典として使おうとすると使いにくい。
それはまず、項目毎の説明は非常に簡単な点である。天使について本当に基礎的な事しか書かれていない。これならば、世界各国の天使を取り上げずキリスト教の天使だけについて細かく記述した方がよかった様な気もする。それに、項目内に文献を取り上げている項目があるが、それなら全部の項目に参考文献が欲しかった。それと、項目数が少ないので実際にはあまり不便ではなかったが欲を言うと項目の頭には原書の項目名が書かれているので英語の索引が欲しかった。
このように事典として使おうとす?!??と使いにくいが、この本は、訳者のあとがきにも書かれているように読み物事典として読み物であるという点に重点をおいて読むならば非常に面白いと思うし、自身の想像力をかきたてる。私は、それを題名から見て事典に重点がある読み物にもなる事典と考えて購入したからその点が問題があり不満が多く出てきたのかも知れない。